博覧会史・博物館史

『Behind the Exhibit』書影
大阪万博の日本館で展示されたリニアモーターカーの模型。有賀が執筆した論文内の図版が書籍(論文集)の表紙に採用された。画像出典:Smithsonian Scholarly Pressのウェブサイト

History of Expositions and Museums

博物館に8年間所属し、展示制作にも関わった経験から、博覧会や博物館の歴史に関心を持つようになりました。とりわけ展示というメディアに注目して、科学・技術と社会の関わりを歴史的に考察することを試みています。

特に興味を持って調べているのは、1970年の日本万国博覧会、通称「大阪万博」での科学技術展示です。今後はここを足掛かりとして、ほかの博覧会や博物館の展示との比較検討に進んでいきたいと考えています。

『科学史事典』(2021年)では、「博覧会と科学技術」に加えて「科学博物館」の項目も執筆しました。国内外における科学技術博物館や自然史博物館の歴史もいずれ手掛けてみたいと思っています。

主な業績

  • 有賀暢迪,2021.「科学博物館」および「博覧会と科学技術」.日本科学史学会(編)『科学史事典』丸善出版,374-375および376-377頁.
  • 有賀暢迪,2020.「リニアと原爆:大阪万博日本館における科学技術展示の生成」,佐野真由子編『万博学:万国博覧会という、世界を把握する方法』思文閣出版,282-296頁.
  • Nobumichi Ariga, 2019. “Presenting the Past, Present, and Future of Technological Innovation: The Japanese Pavilion at Expo ’70 as a Discourse on Science and Technology Policy,” in Behind the Exhibit : Displaying Science and Technology at World’s Fairs and Museums in the Twentieth Century, Elena Canadelli, Marco Beretta, Laura Ronzon eds., Smithsonian Institution Scholarly Press, pp. 221-236.

研究会

万国博覧会について学際的に考究する「万博学」研究会【外部リンク】にメンバーとして参加しています。