2023年度春夏学期の担当授業

今期の授業の簡単な紹介です。2023年度春夏学期は、大学院の【演習】【博士課程コロキウム】【古典思想A】および学芸員科目の【博物館資料論】、学部科目の【古典講読入門(哲学・思想)】と、リレー講義の【人文学入門(総合)/特論E】を担当します。

【演習】

今期は「専門書講読」として、近代日本の科学思想史を扱ったアンソロジーのシリーズから、受講生各自の関心に沿った論考を読みます。これに、学術誌に載った書評の紹介と、参加者各自の研究発表を組み合わせます。

【博士課程コロキウム】

今年度から、博士課程向けのゼミを「演習」と別に開講することにしました。こちらでは、もっぱら参加者による研究の進捗方向とそれについての議論をおこないます。そのほかゲストによる報告の回も設けます。

【古典思想A】

大学院の専門講義で、テーマは17世紀科学革命です。ディア『知識と経験の革命』をテキストとして用い、適宜ほかの文献も参照しながら、科学革命の諸相を見ていきます。加えて、この時代の力学についても講義します。

【博物館資料論】

学芸員資格取得プログラムの一科目で、今年度から私の担当になりました。単なる座学ではなく、一橋大学の「商品資料」を題材とした実習も組み合わせて実施します。全体では、データベースや資料の調査研究といった項目に重点を置きます。

古典講読入門(哲学・思想)

こちらも今年度初めて担当します。科学の古典の日本語訳を輪読するという内容で、具体的にはガリレオ『星界の報告』とデカルト『屈折光学』を取り上げる予定です。学部生向けの、いわゆる教養科目です。

【人文学入門(総合)/特論E】

言語社会研究科の教員を中心とした講師陣によるリレー講義で、基本的にはオンデマンド形式で実施します。今期は「ミュージアムの世界」がテーマで、私は4回分を担当することになっています。学部生向けには「入門」、院生向けには「特論」として開講され、後者は前者にいくらかプラスした内容となります。